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先に結論と法人向けの向き不向き
本社や支社の場所を決めるとき、敷金や礼金、内装工事、毎月の固定費は、法人にとって大きな負担です。事業の成長に合わせて拠点を増やしたり減らしたりしたい企業や、出張の多い営業部隊を持つ企業にとって、シェアオフィスは現実的な選択肢になります。この記事では、三井不動産が運営するワークスタイリングを例に、法人向けシェアオフィスを選ぶときの考え方を整理します。
結論
ワークスタイリングは、全国に拠点を持ち、利用の仕方に合わせて3つのプランから選べる法人向けのサービスです。出張や外出の多い企業、テレワークの拠点を探す企業、好立地に登記だけでも置きたいスタートアップに向いています。料金や条件はプランごとに違い、変わることもあるため、申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認してください。
ワークスタイリングが向く法人の特徴
次のような法人は、ワークスタイリングを検討する価値があります。
- 出張や外出が多い営業部隊があり、移動先で安全に作業できる場所がほしい
- テレワークを導入していて、社員が自宅以外で働ける拠点を、全国に用意したい
- 初期費用を抑えて、好立地のオフィスに拠点を構えたい
- 事業の成長に合わせて、席数を増やしたり減らしたりしたい
- 法人登記の住所を、信用力のある立地に置きたい
共通するのは、固定の大きなオフィスを借りるほどではないが、働く場所の質は確保したいという状況です。
ワークスタイリングが向かない法人の特徴
一方で、次のような場合は、別のサービスや、通常の賃貸オフィスのほうが合うことがあります。
- 社員のほぼ全員が毎日出社し、広い専用のオフィスが必要
- 独自の内装や、自社のブランドを前面に出した空間をつくりたい
- 利用する拠点が、サービスの提供エリアの外にある
- 料金を、できるだけ低く抑えたい。ほかのサービスのほうが安い場合もある
- 個人事業主で、法人としての契約が難しい
特に、提供エリアは最初に確認してください。拠点が少ない地域では、使いにくいことがあります。
利用を判断するときの目安
判断に迷うときは、次の問いに答えてみてください。
| 確認すること | 判断の目安 |
|---|---|
| 働く場所は、何人が、週に何日使うか | 多いほど定額のプラン、少ないほど従量課金が合いやすい |
| 拠点は、1か所に固定か、複数に散らばるか | 複数ならSHARE、1か所に絞るならFLEXかBASE |
| 法人登記を、その拠点に置くか | 置くならFLEXかBASE |
| 専用の個室が必要か | 必要ならFLEX |
| 初期費用を、どこまで抑えたいか | 保証金などの有無を、プランごとに確認する |
シェアオフィスの種類と違いの整理

「シェアオフィス」と呼ばれるサービスには、実はいくつかの種類があります。違いを知っておくと、比べるときに迷いません。
| 種類 | 特徴 | 向く用途 |
|---|---|---|
| コワーキングスペース | オープンな空間を、複数の利用者が共有する | 短時間の作業、個人や小規模チーム |
| レンタルオフィス | 専用の個室や区画を借りる | チームで常時使う拠点、法人登記 |
| バーチャルオフィス | 住所や電話の取次ぎなど、サービスだけを借りる | 実際の作業場所は別にある場合の登記 |
コワーキングスペースの特徴と向く使い方
コワーキングスペースは、広いオープンな空間を、複数の利用者で共有する形式です。席が決まっていない自由席のことが多く、必要なときだけ使えるのが利点です。
向いているのは、短時間の作業や、外出先での仕事です。ただし、周りに人がいるため、機密性の高い会話や、長時間の会議には向きません。会議室や個室を別に使えるかを確認しましょう。
レンタルオフィスの特徴と向く使い方
レンタルオフィスは、専用の個室や区画を、一定の期間借りる形式です。机や椅子、通信環境などが揃っていて、すぐに仕事を始められます。
チームで毎日使う拠点や、法人登記の住所として使いたい場合に向いています。通常の賃貸オフィスと比べて、敷金や内装工事の負担が小さいことが多く、人数の増減にも対応しやすくなります。
バーチャルオフィスの特徴と向く使い方
バーチャルオフィスは、実際の作業場所は提供せず、住所の利用や、郵便物の受け取り、電話の取次ぎなどのサービスを借りる形式です。費用が低く、法人登記の住所だけを用意したい場合に使われます。
ただし、実際に働く場所は別に必要です。作業場所と登記住所を、別々に考えるときの選択肢の一つです。
シェアオフィスを比べる基準

法人向けのシェアオフィスを比べるときは、料金の安さだけで決めると、後から不便に気づくことがあります。次の五つの基準を、同じ順で確認してください。
料金と初期費用の見方
料金は、月額の金額だけでなく、利用の仕方で変わる部分と、契約のときにかかる費用を、分けて見ます。
- 毎月かかる料金は、定額か、使った分だけの従量課金か
- 会議室や個室の利用に、別の料金がかかるか
- 保証金、事務手数料、入会金などの初期費用があるか
- 人数が増えたとき、追加の料金はいくらか
見積もりでは、1年間で実際に支払う総額で比べると、違いが分かります。
拠点数と立地の見方
拠点は、数だけでなく、自社の社員が使いたい場所にあるかが大切です。営業先の近く、自宅の近く、主要な駅の近くなど、使う場面を想定して、拠点を探してみましょう。
全国に拠点があるサービスは、出張が多い企業に向いています。一方、特定の地域だけを使う場合は、その地域の拠点の質と数を重視して比べます。
法人登記ができるかの確認
法人登記を、利用する拠点に置けるかどうかは、サービスやプランによって違います。登記が必要な場合は、登記できるプランと拠点を先に確認してください。
登記の住所は、取引先や金融機関が確認する情報です。立地や建物の評判も、法人の信用に関わります。
契約期間と解約条件の確認
契約の期間や、更新と解約のルールは、後から効いてくる条件です。最低の利用期間があるか、解約の申し出はいつまでにするか、解約のときに費用がかかるかを、契約の前に確認してください。
事業の状況が変わりやすい時期は、短期間で見直せる契約のほうが、リスクを抑えられます。
設備とセキュリティの確認
設備は、通信環境、会議室の数と広さ、電話ができる個室の有無、複合機などを確認します。セキュリティは、入退館の管理、受付の対応、書類の保管などが基準です。
機密性の高い仕事をする場合は、入館の管理の仕組みと、打ち合わせの音が外に漏れないかを、実際の拠点で確かめておきましょう。
ワークスタイリングの特徴
ワークスタイリングの特徴を、公式サイトの案内に沿って見ていきます。
運営会社と拠点網の概要
ワークスタイリングは、三井不動産が提供する、法人向けの多拠点型のシェアオフィスです。公式サイトでは、全国に約600拠点があると案内されており、多拠点であることが特徴として紹介されています。拠点の数は増減するため、最新の数は公式サイトで確認してください。
拠点には、個室やブース、会議室、ラウンジ、オープンスペースなど、さまざまな種類のワークスペースがあります。これらは拠点の設備で、契約者専用の個室を持てるのはFLEXだけです。受付のスタッフが常駐していると案内されています。
全国に拠点がある強みの活かし方
全国に拠点があると、出張先で、近くの拠点を使って仕事ができます。移動の合間に、カフェではなく、機密性の高い環境で作業できる点が、法人にとっての利点です。
全社のテレワークの拠点としても使えます。社員が自宅以外の場所を選べると、通勤時間の短縮や、働き方の選択肢の拡大につながります。
入会金・敷金不要の範囲と条件
ワークスタイリングは、入会金や年会費、敷金、礼金などの初期費用が不要と紹介される場合があります。ただし、どのプランで、どの費用が不要なのかは、はっきり確認する必要があります。
公式サイトのプラン比較の表には、専有スペースのFLEXと、登記のできるBASEについて、保証金が原則2か月分、事務手数料が1人あたり5,000円と載っています。初期費用が全くかからないとは限らないため、申し込む前に、必要な費用を見積書で確認してください。
3つのプランの違いと選び方

ワークスタイリングには、SHARE、FLEX、BASEの3つのプランがあります。違いを、公式サイトのプラン比較の表を参考に整理します。次の金額は、公式サイトの2025年10月時点の表の内容で、すべて税抜です。最新の金額は、必ず公式サイトで確認してください。
| 項目 | SHARE | FLEX | BASE |
|---|---|---|---|
| 利用の形 | 従量課金 | 専有スペース | 1拠点のオープンスペース使い放題 |
| 法人登記 | できない | できる | できる |
| 契約者専用の個室 | なし | あり | なし |
| 料金 | 10分290円から。登録管理料が別途で、月の利用人数×500円、下限5万円 | 月席あたり85,000円から165,000円 | 月席あたり30,000円から90,000円 |
| 保証金 | なし | 原則2か月分 | 原則2か月分 |
| 事務手数料 | なし | 1人あたり5,000円 | 1人あたり5,000円 |
SHAREプランの特徴と向く使い方
SHAREは、全国の拠点を、10分単位の従量課金で使えるプランです。利用料は1人ごとに、10分290円からと案内されています。会議室や個室は、別に利用料がかかります。
ここで見落としたくないのが、登録管理料です。月の利用人数に500円を掛けた額が別にかかり、下限は5万円と案内されています。利用人数が少ない月でも、この固定の負担があると考えてください。1人が1時間使った場合の10分290円の6回分、1,740円は、あくまで利用料の目安です。会議室の料金も別途必要です。
向くのは、本社があって、出張や外出のときのスポット利用をしたい、ある程度の人数の企業です。全社のテレワークの拠点を広く用意したい場合にも使えます。登録管理料の下限があるため、利用する人が少ない企業では、固定の負担が重く感じられることがあります。法人登記と契約者専用の個室は、このプランにはありません。
使い方によっては、定額のプランのほうが、費用が低くなることもあります。たとえば、1人が1回2時間、月に10回使うとします。10分290円なら、1回で12回分の3,480円、月に10回で34,800円です。5人が同じように使うと、174,000円になります。これに、登録管理料の下限5万円の扱いや、会議室の利用料が加わります。使う頻度が高い人が多いなら、定額のプランも試算してみてください。
FLEXプランの特徴と向く使い方
FLEXは、専有のスペースを借りるプランです。1席から契約でき、企業の成長に合わせて席を増やせます。法人登記もできます。公式サイトの表では、月席あたり85,000円から165,000円と案内されています。
契約している拠点のオープンスペースは、定額で使い放題です。ほかの拠点も、従量課金で使えます。会議室は、契約している拠点では、1時間2,400円からの専用の価格が案内されています。
向くのは、好立地のビルに本社や支社を構えたい企業と、席数を柔軟に変えたい成長企業です。専用の個室が必要な場合は、FLEXが選択肢になります。
BASEプランの特徴と向く使い方
BASEは、指定した1拠点のオープンスペースを、定額で使い放題にするプランです。法人登記もできます。公式サイトの表では、月席あたり30,000円から90,000円と案内されています。
専用の個室はなく、会議室は、契約している拠点では1時間4,200円からと案内されています。ほかの拠点は、従量課金で使えます。荷物の受け取りは、メールボックスに入るサイズに限られます。
向くのは、好立地のビルに登記を置きたいスタートアップや、集中できる作業場を確保したい人です。席の費用を抑えながら、立地の良い住所を持ちたい場合に合います。
料金の見方と費用の構造
料金は、プランごとに、数字の意味が違います。構造を理解しておくと、見積もりを読みやすくなります。
従量課金の仕組みと費用の考え方
従量課金は、使った時間に応じて、料金が決まる仕組みです。SHAREでは、10分単位で課金されます。使わない月は、利用料がかからない一方、登録管理料などの固定の費用は、別に必要です。
従量課金は、使う頻度が低いほど有利に見えます。ただし、頻繁に使う人が多いと、定額のプランのほうが、総額が低くなることがあります。社員の使い方を予想して、どちらが合うかを試算してみましょう。
月額料金に含まれる内訳
定額のプランでは、月額料金に、席の利用料と、拠点の共用の設備の利用が含まれるのが一般的です。ワークスタイリングでも、家具やWi-Fi、光熱費などが、基本の利用料に含まれると案内されることがあります。
含まれる範囲は、プランや拠点によって違う可能性があります。何が月額に含まれ、何が別料金かを、見積書で確認しましょう。
別途かかる費用の有無と確認点
定額や従量課金のほかに、別途かかる費用があります。公式サイトの表から読み取れる主なものは、次のとおりです。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 会議室・個室の利用料 | どのプランでも、別に必要になる |
| 登録管理料 | SHAREで、月の利用人数に応じてかかる。下限あり |
| 保証金 | FLEXとBASEで、原則2か月分 |
| 事務手数料 | FLEXとBASEで、1人あたり5,000円 |
| 追加のアカウント | FLEXで、席数を超えて利用する場合に別の料金 |
これらの金額や条件は変わることがあります。契約の前に、最新の内容を確認してください。
定額のプランで、1年間にかかる費用の目安を、仮の例で確認します。公式サイトの表にある、それぞれの最も低い金額で計算した例で、すべて税抜です。拠点や席によって金額は変わり、会議室の利用料は含みません。
| 項目 | FLEXで3席 | BASEで2席 |
|---|---|---|
| 月額 | 255,000円 | 60,000円 |
| 年間の月額の合計 | 3,060,000円 | 720,000円 |
| 事務手数料 | 15,000円 | 10,000円 |
| 初年度の支払い | 3,075,000円 | 730,000円 |
| 保証金 | 仮に月額の2か月分で510,000円 | 仮に月額の2か月分で120,000円 |
保証金は、何の2か月分か、いつ、いくら返還されるかを、契約の前に確認してください。上の表では、考え方を示すために、月額の2か月分と仮定しています。席の数と拠点の選び方で、年間の費用は大きく変わることが分かります。

拠点と立地の選び方と使い方
拠点の選び方は、プランによって違います。使い方に合わせて、考え方を整理します。
拠点の数とエリアの見方
拠点は、全国に約600あると案内されています。ただし、自社が使いたいエリアに、何拠点あるかが、実際の使いやすさを決めます。営業の範囲や、社員の住んでいる地域を、地図で確認してみましょう。
FLEXとBASEは、契約できる拠点が限られています。公式サイトの表では、FLEXが都内の旗艦拠点を中心とした11拠点、BASEが豊洲や横浜などを含む19拠点とされています。拠点の数や名前は、変わる場合があります。
立地を選ぶときの視点
立地は、次の視点で選びます。
- 最寄り駅からの距離と、乗り換えのしやすさ
- 取引先や顧客の来訪のしやすさ
- 建物の評判と、法人としての信用
- 周辺の飲食店や、会議の後に使える場所
登記を置く場合は、住所そのものが、取引先に見られます。立地とビルの名前の印象も、確認しておきましょう。
出張や外出が多い場合の拠点の使い方
出張や外出が多い場合は、SHAREのように、全国の拠点を従量課金で使えるプランが合います。移動の前に、行き先の近くの拠点を探し、空き状況や設備を確認しておくと、当日に困りません。
社員全員が同じ拠点を使うわけではないため、利用のルールも決めておきましょう。たとえば、使う目的、1回の利用時間の目安、管理者への申請の方法です。
初期費用と契約条件の確認点
契約の前に、初期費用と条件を、書面で確認することが大切です。
入会金・敷金・礼金の有無と範囲
入会金、年会費、敷金、礼金のような費用が不要と案内される一方で、保証金や事務手数料が必要な場合があります。不要とされる費用と、必要な費用を、プランごとに分けて確認してください。
| 確認する費用 | 確認のしかた |
|---|---|
| 入会金・年会費 | 必要かどうかを、見積書で確認する |
| 敷金・礼金 | 必要かどうかと、保証金との違いを確認する |
| 保証金 | 何か月分か、いつ返還されるか、条件は何かを確認する |
| 事務手数料 | 1人あたりの金額と、人数が増えたときの扱いを確認する |
契約期間と更新の条件
契約期間と更新の条件は、プランの料金表だけでは分かりません。最低の利用期間があるか、自動で更新されるかを、問い合わせて確認しましょう。
短期の利用から長期の契約まで、企業の成長に合わせて使い分けられると案内されていますが、具体的な条件は、契約の内容で決まります。

解約のしかたと解約時の費用
解約の手続きと、解約のときにかかる費用も、料金表だけでは分かりません。解約の申し出の期限、保証金の返還の条件、原状回復の費用の有無を、契約の前に確認しておくと安心です。
事業の状況が変わったときに、スムーズに見直せるかどうかは、柔軟な拠点を選ぶ理由の一つです。条件は、書面で受け取っておきましょう。
法人登記を考えるときの確認
法人登記を拠点に置く場合は、いくつか確認が必要です。
登記が可能かどうかの確認方法
ワークスタイリングでは、FLEXとBASEで法人登記ができると、公式サイトに案内されています。SHAREでは、登記はできません。登記が可能な拠点は限られるため、登記したい拠点が、そのプランで対象かを確認してください。
確認は、契約前の問い合わせで行います。登記の可否は、プランと拠点の組み合わせで決まるため、拠点の名前を挙げて質問しましょう。
登記先の住所と作業場所の使い分け
登記の住所と、実際に働く場所は、同じである必要はありません。たとえば、登記は都心の拠点に置き、社員は自宅や、別の拠点で働くという使い分けもできます。
ただし、取引先や金融機関が、住所を見て訪問することもあります。登記の住所では、荷物の受け取りや、来訪者への対応ができるかも、確認しておきましょう。FLEXでは荷物の受け取りができ、BASEではメールボックスに入るサイズに限られると案内されています。
設備とセキュリティの確認
日々の仕事の質は、設備とセキュリティで決まります。実際に見て確かめることをおすすめします。
Wi-Fiや会議室などの設備の確認
設備では、通信環境の速度と安定性、会議室の広さと数、予約のしかた、電話ができる個室の有無を確認します。ワークスタイリングは、個室や会議室、ラウンジなどを備え、防音や通信環境にも配慮していると案内されています。
会議室は、プランによって料金が違います。契約している拠点では専用の価格がありますが、ほかの拠点では従量課金の料金です。使う頻度が高い場合は、料金の違いも、プラン選びの材料になります。
セキュリティ対策の確認ポイント
セキュリティについては、公式サイトで、セキュリティの認証を取得していると案内されています。認証の内容と範囲は、内覧や問い合わせの場で、具体的に確認しておきましょう。
入館には、利用者がスマートフォンのQRコードを受付で示す仕組みがあると案内されています。FLEXでは、入館カードが貸与されます。管理者が利用者を承認する仕組みで、誰が使うかを、会社として管理できます。
- 入館の管理の方法と、来訪者の受け入れのルール
- 書類や荷物の扱い
- 打ち合わせの音が漏れにくいか
光熱費込みの範囲と条件
光熱費や家具、Wi-Fiが、基本の利用料に含まれると案内される場合があります。含まれる範囲は、プランと拠点によって違う可能性があります。
見積もりのときに、含まれるものと別料金のものを、項目ごとに書面で確認しましょう。会議室や個室の利用料は、基本の利用料に含まれず、別に必要になります。
他のサービスとの比較表の見方
複数のサービスを比べるときは、同じ項目を同じ順で並べると、違いが見えます。ここでは、比べるときの見どころを整理します。
料金・初期費用を比べるポイント
料金は、1年間の総額で比べます。月額の金額に、保証金、事務手数料、会議室の利用料、人数が増えたときの追加費用を加えて、見積もりを作ります。
| 比べる項目 | ワークスタイリングの場合 | ほかのサービスで確認すること |
|---|---|---|
| 月額料金 | プランごとに違う。席あたりの金額が案内されている | 定額か、従量課金か、人数による違い |
| 初期費用 | 保証金や事務手数料が必要な場合がある | 入会金、敷金、保証金の有無 |
| 会議室の料金 | 別料金。契約している拠点は専用の価格 | 含まれる時間か、別料金か |
拠点と法人登記を比べるポイント
拠点と、登記の可否も、並べて確認します。
| 比べる項目 | ワークスタイリングの場合 | ほかのサービスで確認すること |
|---|---|---|
| 拠点の数と場所 | 全国に約600拠点と案内されている | 自社が使いたいエリアにあるか |
| 法人登記 | FLEXとBASEで可能。SHAREは不可 | 登記できるプランと拠点 |
| 専用の個室 | FLEXにあり | 個室の有無と料金 |
契約条件を比べるポイント
契約の条件も、並べて確認します。
| 比べる項目 | ワークスタイリングの場合 | ほかのサービスで確認すること |
|---|---|---|
| 契約期間 | 問い合わせて確認する | 最低の利用期間、更新の方法 |
| 解約 | 問い合わせて確認する | 申し出の期限、解約時の費用 |
| 契約の流れ | 申し込み、審査と契約、利用登録、利用開始 | 審査の有無と、契約までの日数 |
利用シーン別の選び方と使い方
会社の事情によって、合うプランは変わります。三つの場面で、考え方を整理します。
| 利用シーン | 合いやすいプラン | ポイント |
|---|---|---|
| テレワーク導入企業 | SHARE | 社員が全国の拠点を、必要なときだけ使える。人数が少ないと登録管理料の下限が重い |
| 出張や外出が多い営業部隊 | SHARE | 移動先の近くの拠点を、短時間使える |
| スタートアップ | BASEまたはFLEX | 好立地に登記を置き、成長に合わせて席を変える |
テレワーク導入企業での使い方
テレワークを導入している企業では、社員が自宅以外で働ける場所を、選べるようにすることが課題です。SHAREなら、全国の拠点を、必要なときだけ使えます。
全社で使う場合は、管理者が利用の状況を確認できるか、社員に利用のルールを周知できるかが大切です。月ごとの利用の状況を見ながら、定額のプランに切り替える判断もできます。
出張や外出が多い営業部隊での使い方
営業部隊は、移動の合間に、報告書の作成や、オンラインの会議、機密性のある資料の確認を行います。拠点が近くにあれば、カフェよりも、集中して作業できます。
使い方の例として、訪問の前後に近くの拠点で作業する、オンラインの会議は個室や会議室を使うといったルールが考えられます。会議室の料金は別になるため、使う頻度も見ておきましょう。
スタートアップの拠点戦略
スタートアップでは、初期の費用を抑えながら、会社の信用も確保したい場面が多くあります。BASEなら、登記を好立地のビルに置き、席の費用を抑えられます。
事業が伸びて、チームが増えたら、FLEXで専用の個室に移る選択肢もあります。最初から大きく借りず、成長に合わせて見直すという使い方が、シェアオフィスの強みです。
契約前の注意点と確認事項
契約の前に、見落としやすい点を確認しておきましょう。
提供エリアの確認のしかた
まず、自社が使いたい地域が、サービスの対象かを確認します。提供エリアの外では、利用や契約が難しい場合があります。公式サイトの拠点の一覧と、問い合わせの両方で確かめてください。
プランによって、使える拠点が違う点にも注意が必要です。FLEXとBASEは契約する拠点が限られるため、使いたい拠点が対象かどうかを、契約の前に確認しておきましょう。
会議室などの追加費用の確認
会議室や個室の利用料は、どのプランでも別に必要です。使う頻度が高いと、積み重なって、総額が大きくなります。
月に何回、何時間ほど会議室を使うかを予想し、追加費用を含めた総額で、プランを比べてください。契約している拠点では、専用の安い価格があるため、拠点の使い方によって、有利なプランが変わります。
途中でプランを変更するときの流れ
事業が変わると、合うプランも変わります。途中でプランを変更できるか、変更の手続きと費用、変更できる時期を、契約の前に確認しておきましょう。
たとえば、最初はSHAREで始めて、利用が増えたら、定額のプランに切り替えるという使い方があります。切り替えの条件は、問い合わせで確認してください。
契約を結ぶ前に、次の質問を、担当者に投げかけておくと安心です。
- この拠点と、このプランの組み合わせで、法人登記はできますか
- 初期費用の内訳を、見積書で出してもらえますか
- 保証金は、いつ、どのような条件で返還されますか
- 最低の利用期間と、解約の申し出の期限は、どうなっていますか
- プランを途中で変えるとき、費用はかかりますか
よくある質問
ワークスタイリングについて、よくある疑問に答えます。
個人事業主でも使える?
ワークスタイリングは、法人向けのサービスとして案内されています。起業したばかりの人や、士業、ベンチャー企業にも向くとされていますが、個人事業主の扱いは、案内に明記されていません。
契約の条件は、法人契約が前提です。個人事業主として使いたい場合は、契約できるかを、問い合わせで確認してください。
内覧はできる?
公式サイトには、内覧の申し込みのフォームが用意されています。内覧では、拠点の雰囲気、設備、会議室、セキュリティの仕組みを、実際に確認できます。
内覧のときは、契約したいプランの拠点を指定して、使う予定の席や会議室を見せてもらいましょう。確認したい点を、事前にメモにまとめておくと、聞き漏らしを防げます。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 席・個室 | 広さ、音の漏れ方、日当たり、机や椅子の使い心地 |
| 通信環境 | 速度の安定性、電話やオンライン会議のしやすさ |
| 会議室 | 広さ、予約のしかた、料金の扱い |
| 入館の仕組み | 受付の対応、来訪者の受け入れ方、入館の方法 |
| 荷物・郵便 | 受け取りの方法と、保管できるサイズ |
まとめと次の行動
問い合わせ・内覧の前に整理すること
問い合わせや内覧の前に、次の点を整理しておくと、話がスムーズに進みます。
- 利用する人数と、1人あたりの使う頻度
- 使いたい拠点の場所と、必要な拠点の数
- 法人登記を置くか、専用の個室が必要か
- 月にかけられる予算と、初期費用の上限
- 会議室を使う頻度と、必要な広さ
次に進むときの一歩
まず、自社の使い方に近いプランを、SHARE、FLEX、BASEの中から絞ってください。次に、内覧を申し込み、使う予定の拠点で、設備と雰囲気を確かめます。そのうえで、見積もりを書面で受け取り、料金、初期費用、契約の条件を、ほかのサービスと同じ表に並べて比べましょう。
料金や条件は、変わることがあります。最終的な判断は、最新の公式の情報と、書面の見積もりで行ってください。


